西日本政経懇話会

福岡第606回 松下幸之助の経営理念学ぶ

福岡 久保山.jpg 西日本政経懇話会6月例会が13日、福岡市であり、パナソニック創業者松下幸之助氏の経営理念を伝えるインストラクター久保山武氏が「松下幸之助に学ぶこれからのリーダーの心構えとは? 持続可能な組織づくりに向けて」の演題で講演した。要旨は次の通り。
 松下はよく「経営の神様」と評されるが、家事負担の軽減を目指して二股ソケットや冷蔵庫、洗濯機などを開発した技術者であり商人だ。経営者としても常にその経験が根幹にあった。
 人やモノ、土地など企業活動に必要な要素は、すべて社会からの預かり物。だからこそ会社は、お預かりした人材を成長させる責務がある。企業は「社会の公器」である、という松下の考えはそこから来ている。
 データ改ざんや欠陥隠蔽(いんぺい)など倫理観が低下している企業もある。自分が社長の間だけ良く見えればいい、短期的にもうかればよいなど利己的な個人主義がまん延した組織や経営者の下では、人は育ちにくい。
 松下は「会社が大きくなるか小さくなるかは社会が決める」と語っていた。近年は「人的資本経営」が注目されているが、長く続く企業は社員を大切にし、地域貢献を実践している。この基本は社会が変わる中でも続いていくだろう。
 (下村ゆかり)

2024年(令和6年)06月14日(金)

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