西日本政経懇話会

筑豊 501回 「人生に絶体絶命ない」/リポーター東海林さん講演

東海林のり子 西日本政経懇話会6月例会が25日、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキであり、リポーターの東海林(しょうじ)のり子さんが「元気に生きるために―自分にかける魔法」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 テレビリポーターとして多くの事件事故現場を訪れた。被害者の証言は発生後すぐに取ろうと心掛けた。日数がたつと世間は事件事故を忘れてしまう。直後の気持ちを記録したかった。

 1995年の阪神大震災では、泣きもせず、話もせず、体育館に安置された遺体を見つめる遺族がいた。さすがに声を掛けられなかった。それで現場リポーターを辞め、スタジオコメンテーターになった。

 私は事務所に属さず1人で働いている。仕事に穴を開けないよう、体調管理は万全にしている。大切にしているのは笑うこと。健康にいい。

 「人生に絶体絶命はない」が私の格言だ。あきらめたらだめ。壁にぶち当たったら穴を開ければいい。

 「イエスの法則」もある。日程が空いていれば頼まれた仕事は断らない。「私にできるかな?」と不安でも、どんな才能があるか自分では分からない。やってみれば何とかなる。

=2015/6/26 西日本新聞=

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