西日本政経懇話会

北九州539回 「新規市場開拓を」/三菱総研武田洋子チーフエコノミスト

m[3].jpg西日本政経懇話会1月例会が10日、小倉北区のホテルであり、三菱総合研究所政策・経済研究センター長の武田洋子チーフエコノミストが「世界経済の動向と2019年の日本経済展望」と題して講演した。要旨は次の通り。

 国内経済はこの数年環境に恵まれた。大企業の収益はリーマン・ショック前の1・5倍という水準が数年間続いた。日本企業は国際情勢が不透明さを増す中、次代に勝ち抜くビジネスモデルや新規市場開拓が進んだのか、真価が問われる。しかし、気になるのが日本政策投資銀行の企業意識調査だ。直近3年の市場開拓に関するアンケートでは、大企業の6割が「今後も取り組む予定はない」と答えている。余裕があるうちに取り組むべきだった。

 平成は日本の技術力が、取り残された時代でもあった。スイスの機関が出している国際競争力ランキングでは平成元年、日本は1位だった。それが今は25位だ。根本的に取り戻さないといけない。(内田完爾)

2019年1月12日付

 

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