西日本政経懇話会

久留米第590回 全国より堅調 九州沖縄の景気回復/日銀大山氏

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 西日本政経懇話会の12月例会が7日、久留米市であり、日銀福岡支店長の大山慎介氏が「九州・沖縄の経済情勢」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
 九州・沖縄は全国平均を上回って景気回復している。熊本県のTSMCなど半導体工場、馬毛島基地の防衛関連工事、各県駅前再開発などが重なる運の良さがある。運を引き寄せる背景に、独立独歩の気風があり、アジアとの近さから外のものを取り入れて換骨奪胎できる土地柄もあると感じる。個人消費も、域内だけでなく域外からも客を取り込み、物価高の影響もあるが堅調に踏ん張っている。
 久留米と言えば、今ディナーショーの女王と言われる松田聖子の出身地。90年代はマスを対象にCDを売る戦略だったが、限定感、特別感を前面に出し、マーケットに左右されず高価格帯でチケットを売る。ビジネスモデルを構築した偉大な経営者の一人と言える。
 人手不足が深刻化している。労働需要の増加の一方、就業可能人口が減っているのが大きい。選択的週休3日制、リモートワーク、副業、労働環境改善など、あらゆる手段で企業と求職者とのミスマッチを緩和させなくてはいけない。 (大矢和世)

2023年(令和5年)12月08日(金)

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