筑豊502回 「部下 ほめて成長させて」 一橋大特任教授・西山氏が講演
西日本政経懇話会7月例会が24日、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキであり、一橋大特任教授で三菱商事社外取締役の西山昭彦氏が「社員のやる気を劇的にあげる三つの方法」の題で講演した=写真。要旨は次の通り。
人が仕事を頑張るためには、能力とやる気、適性の3点が重要だ。今の若者は指示待ち、ストレス耐性が低いなどの傾向がある。幼少期に恵まれすぎてハングリーさもない。手をかけるお膳立て型育成が必要だ。
やる気アップのための1点目は、社員が仕事に働きがいを感じ、達成感や成長の実感を得ること。
2点目は、ほめること。あるトップセールスマンは笑顔で客をほめて心を開かせていた。横浜市の林文子市長は、外国車の販売店長時代に、店を社内で売り上げトップにした。彼女は部下のいい点を探してほめていた。すると自然に頑張りだし、成長するという。
3点目は、仕事の価値や社会への貢献度を理解させること。そうすれば仕事を楽しめるようになる。
経営者や管理職には「正直さ」「先見の明」「わくわくさせてくれる」「有能さ」が求められる。部下から恐れられるより、愛されるべきだ。「静かな口調」「プライベートを話す」「部下の考えに同調する」「笑顔で接する」ことを意識してほしい。
=2015/7/25 西日本新聞=