西日本政経懇話会

福岡520回 日本の高齢化対策 アジアの道筋示す/藻谷氏

f565b03e18821984d08ad29edeb31e63275b99cb.jpg 西日本政経懇話会の福岡例会が29日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介氏=本紙「提論」提言委員=が「中韓台の人口成熟と九州の戦略」と題して講演した。

 ここ5年間で、福岡市の0~14歳の人口増が4%(約8千人)にとどまる一方、65歳以上は20%(約4万8千人)も増えるなど、都市部の高齢化が急速に進む現状を報告。子どもの減少に歯止めをかけ高齢化の解決に向かっている過疎地の事例を紹介し、子育て支援策の重要性を説いた。

 隣の中国、韓国、台湾でも高齢化が進んでいると説明。「高齢化が世界で最も進んでいる日本は、高齢化から抜け出すのも先になり、アジア全体の高齢化を解決する道筋になる」と語った上で「(高齢化問題は)景気や為替レートよりも重要だが、足元の選挙(参院選)では、誰も気づいていないようだ」と指摘した。

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