西日本政経懇話会

福岡第562回「東京除外」判断 石破氏が疑問視

西日本政経懇話会の福岡例会が20日、福岡市内のホテルであり、自民党の石破茂元幹事長が講演した。石破氏は、22日に始まる国の観光支援事業「Go To トラベル」に関し「全国一斉にやるが東京は除外だという二極構造は、最大多数の最大幸福を満たさないのでは」と述べ、政府方針に疑問を呈した。
 事業は、新型コロナウイルス感染再拡大により東京発着や都民の旅行を除外。講演後に記者団の取材に応じた石破氏は「マイクロツーリズム(近距離観光)から始めるべきだ」と語り、地域を絞った事業展開を提案した。
 衆院解散・総選挙については、報道機関の世論調査を引き合いに「(来年10月の衆院)任期満了か、それに近い時期が望ましいと思う主権者が多い」と述べ、コロナ禍に配慮し当面は避けた方が妥当とした。
 講演では、来年9月に安倍晋三首相の自民党総裁任期が満了することを踏まえ「多くの役職をやらせていただいた。『私に(首相の)任はない』というのは無責任だ」と発言。「ポスト安倍」に改めて意欲を示した。 (大坪拓也)

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