北九州第588回 「トランプ氏 大統領選不利」/ジャーナリストの津山氏講演
西日本政経懇話会10月例会が19日、小倉北区のJR九州ステーションホテル小倉であった。米ニューヨーク在住のジャーナリスト津山恵子氏が「2024年米大統領選挙―トランプ氏起訴でどうなる」と題して講演した。要旨は次の通り。
米大統領選は来年11月5日に投開票される。共和党は候補者が乱立しているが、トランプ氏の支持率が突出して高い。現地メディアは、予備選後の本選挙はトランプ氏対バイデン氏になると既成事実のように報道している状況だ。
数百あるといわれる世論調査機関の予想では勝敗は拮抗(きっこう)しているが、今のところバイデン氏の勝利を予想する機関がやや多め。年齢などの問題を克服して選挙を戦えるのであれば、私もバイデン氏が勝利するのではないかと思っている。
その理由は、トランプ氏が20年大統領選の結果を不正に覆そうとした罪などで4回起訴されているからだ。来年3月以降、裁判の期日が立て続けに入り、支持を呼びかける選挙集会の回数がかなり限られてくると思われる。裁判のために雇っている弁護士の費用も高額で、選挙資金の面でもバイデン氏と比べて不利と考えられる。
(村田直隆)
2023年(令和5年)10月20日(金)