久留米541回「情報の偏り意識し判断を」/塚崎・久留米大教授が講演
西日本政経懇話会の2月例会が13日、久留米市のホテルであり、久留米大商学部教授の塚崎公義氏が「人はなぜ、間違えた選択をするのか」と題して講演した。要旨は次の通り。
円安だともうかる輸出企業が円安に文句を言わないように、現状に満足している人は沈黙していることが多い。黙っている人の声を感じ取ることが重要である。
また、ものの言い方次第で受ける印象も大きく変わる。例えば、もうけ話を持ち掛けられたときは相手の立場を見つめ、統計や見せかけの数字に影響されないよう意識しなければならない。
似た考えの者だけで集まると世の中全体が同意見だと思いがちになり、そもそも自分以外の意見に気付かなくなる。自分の考えや情報源が偏っている可能性に思いを致すよう自戒する必要がある。 (萱島佐和子)
2019年02月14日