西日本政経懇話会

北九州498回 「プラス思考と自然体で」メンタルトレーナー・高畑好秀氏が講演

高畑好秀北九 西日本政経懇話会の5月例会が26日、小倉北区のステーションホテル小倉であり、スポーツメンタルトレーナーの高畑好秀氏が「固定観念を打ち破りアイデアや発想を生み出す思考法」の演題で講演した=写真。要旨は次の通り。

 スポーツだけでなく、仕事や普段の生活でもメンタルは重要だ。ここ一番で力を発揮するにはプラス思考が大切。心と体を自己制御しないといけない。事実は絶対的なものではなく、物事への見方が大事。マイナスに考える癖がついている人は、物事をプラスに見る習慣を身につけたらいい。

 試合は「試し合う」と書く。勝ちにいくのではなく、大切なのは試し合うことだ。勝つことだけに徹したら面白くない。仕事でもスポーツでも、試したいことがあるから続けられる。原点に返って自分の仕事を見つめ直すことも必要だ。

 緊張と体の重心には関係性がある。緊張していると重心が高くなり、浮足立つ。地面を意識すると重心は下がる。ベストな重心は、下腹部の「丹田(たんでん)」と呼ばれるところ。おなかを意識して、物事に臨むことであがるのを防ぐことができる。

 「頑張ろう」とすると、力んで力を発揮できない。普段通り自然体で取り組むよう、言い聞かせてほしい。

=2015/5/27 西日本新聞=

これまでの記事一覧