西日本政経懇話会

福岡第600回 九州経済全国上回る/ ミスマッチ減らし人手不足緩和を/ 日銀福岡支店大山支店長

福岡 大山.jpg

 西日本政経懇話会12月例会が8日、福岡市内のホテルであり、日本銀行福岡支店の大山慎介支店長が「九州・沖縄の経済情勢」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
 全国の景気が緩やかな回復傾向にある中、九州・沖縄は全国平均を上回って調子がいい。台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出に加えて各県都市部の再開発が重なり、幅広い分野で設備投資案件が出ているのが九州・沖縄の特徴だ。企業の成長期待も高い。福岡市などの都市再開発は雇用と所得を生み、経済の好循環をもたらすだろう。
 一方で人手不足が深刻化している。人手不足が賃上げの引き金となっている側面はあるが、生産性も上げなければいけない。人手不足を解消するには、求められるスキルや就労形態について、企業側と求職者のミスマッチを減らす必要がある。 (松本紗菜子)

2023年(令和5年)12月09日(土)

これまでの記事一覧