西日本政経懇話会

筑豊第601回 「民意試される衆院選」 西日本政懇10月例会 飯塚市、鈴木哲夫氏が講演

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 西日本政経懇話会10月例会が11日、飯塚市であり、ジャーナリストの鈴木哲夫氏が「自民党は本当に変わるのか~長期政権の負の遺産に総選挙で審判」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
 石破茂氏が首相になった。人気がある石破氏は自民党内で「負けそうな選挙の応援に呼ばれる政治家」ナンバーワン。だからこそ自民党の嫌われている点を知り、世論の厳しさを感じてきた。世論に一番近いのが強さだ。
 衆院解散前に予算委員会を開くと言及していた石破氏は首相になった途端、森山裕幹事長と党の事務方トップに「早期解散しかない」と迫られ、解散した。世論から支えられてきた石破氏なのにそんなことでいいのか。党による極秘最新情勢調査では「自民の単独過半数維持は相当厳しい」とされている。「安倍晋三、菅義偉、岸田文雄」と政権が代わる度に、政策の検証がされず、負の遺産がどんどん増えている。
 日本の政治で一番大事なのは、失敗したら政権交代するかもしれないという緊張感をつくり続けること。この緊張感があって初めて、政権は国民の声を聴く。二大政党になる努力をしてこなかった各政党の責任で、野党が政権交代に迫るようなまとまりを見せられるかも注目される。今回の選挙で試されるのは民意だ。 (吉田真紀)

2024年(令和6年)10月12日(土)

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