西日本政経懇話会

福岡521回 アジア客の伸び予測/田村明比古・観光庁長官 講演

mI923RT6J.jpg 西日本政経懇話会の福岡例会が21日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、観光庁長官の田村明比古氏が「観光先進地域に向けて」と題して講演した。

 県内で勤務経験もある田村氏は、2014年に世界全体で11億人規模だった国際観光客数が、30年に18億人に拡大する予測調査を紹介。「特に北東アジア、東南アジアの伸びが予想されており、地理的に近い九州は優位だ」と語った。

 一方、日本国内での外国人延べ宿泊数をみると、全国に占める九州の割合は8・4%と報告。「1割に届いておらず、向上の余地がある。長期滞在の傾向がある欧米客も含めた幅広い集客も重要だ」と指摘した。

 熊本地震では、熊本城や阿蘇神社などの施設が被害を受けているが「単なる復旧でなく、周囲の受け入れ施設整備や外国語対応などレベルアップした復興を支援したい」と述べた。

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