福岡519回 元日本代表監督の岡田氏が講演/「組織にはまずモラルが必要」
西日本政経懇話会の福岡例会が11日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、元サッカー日本代表監督で日本協会副会長の岡田武史氏が「チームマネージメント~今治からの挑戦~」と題して講演した。
四国リーグのFC今治でオーナーを務める岡田氏は「組織にはまずモラルが必要」と持論を展開。選手に自己管理を徹底させ、細部まで手を抜かないプロ意識を植え付ける方法を取り上げ、「improve」(進歩)などチームづくりに必要な六つのキーワードからなる哲学も紹介した。
また、日本代表監督として2度出場したワールドカップ(W杯)を含め、選手起用などの決断を絶えず迫られてきた体験を披露。「重圧でどん底に落ちたとき、遺伝子のスイッチが入るような感覚になり、直感で決断できた。便利で快適で安全な社会では、若者がスイッチを入れられるチャンスがないのでは」と問題提起した。