西日本政経懇話会

福岡第613回 「ひとりにしない」という支援/NPO法人抱樸理事長、奥田知志さん

福岡 奥田知志.jpg 西日本政経懇話会の2月例会が27日、福岡市であり、北九州市のNPO法人「抱樸(ほうぼく)」の理事長で東八幡キリスト教会牧師の奥田知志さんが「『ひとりにしない』という支援―『希望のまち』を創る」と題して講演した。要旨は次の通り。
 路上生活者の支援に始まり、「ひとりにしない」を中心テーマに37年間活動している。経済的な問題が解決しても、人とのつながりがないと生きていけない。他人との関わりがなくなれば、自分がどんな大変な状態かも分からなくなる。本人が「助けて」と言うのを待っていてもだめだ。
 現在、北九州市に複合型社会福祉施設を建設し、さまざまな人の支援の拠点や居場所にする「希望のまち」プロジェクトを進めている。誰もが「助けて」と言うことができ、大きな家族のような存在で、支援が必要な子どもを育てていく場にしたい。(仲山美葵)

2025年(令和7年)02月28日(金)

これまでの記事一覧