福岡第566回 「コロナ禍と地域医療」/日本医師会名誉会長・横倉氏が講演
西日本政経懇話会の11月福岡例会が19日、福岡市内であり、日本医師会名誉会長の
横倉義武氏が「コロナ禍と地域医療」と題して講演した。日本の医療を取り巻く現状や、新型コロナウイルス感染症による地域医療への影響や課題を語り、感染状況を踏まえた対策強化の必要性を説いた。 横倉氏はこれまでのコロナ対応を巡る経緯を振り返り、地域医療の課題として、局所的な病床数の不足や医療機関の役割分担、感染防護具など医療物資の確保、医療機関の受診控えなどを指摘。「引き続き対応に全力を注ぐ必要がある」と述べた。
経済の疲弊による失業者の増加などを受け、8月以降、自殺者が増えていることにも言及。「感染対策と経済活動のバランスを取っていかないといけない」と語り、「Go Toをやめるよりも、一人一人が感染対策の徹底を」と強調した。
予防策として手洗いやマスク着用、3密を避けることや大声で話さないことなどに加え、「万が一、感染しても重症化させないための一人一人の健康状態に適した生活習慣を」などと求めた。 (豊福幸子)
2020年(令和2年)11月20日