福岡515回「世界経済 米国がけん引」/熊野氏が講演
西日本政経懇話会の福岡例会が25日、福岡市・天神の天神スカイホールで開かれ、第一生命経済研究所(東京)首席エコノミストの熊野英生氏が「日本経済 今後の展開」と題して講演した=写真。
今年に入って株価下落が続く市場環境について「中国の低迷が一因にあり、まだ底が見えない」と分析。中国人客による「爆買い」効果も「昨年ほどではないかもしれない」と語った。
当面は米国が世界経済をけん引するとした上で、日本は人口減少などによる人手不足が深刻化すると予想し、「米国のように、日本も中堅・中小企業や起業家によるイノベーション(変革)を促進すべきだ」と指摘。人工知能や自動運転などの分野でさらなる規制緩和を求めた。