西日本政経懇話会

北九州第557回 「脱炭素化 世界で加速」/東京大・松本氏

西日本政経懇話会の12月例会が23日、小倉北区のホテルであり、東京大教養学部の松本真由美客員准教授(環境・エネルギー政策論)が「地球環境とエネルギーを考える~脱炭素化への動きが加速~」と題して講演した。要旨は次の通り。

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 2018年、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、地球温暖化が現状のまま続く

と、30~52年の間に産業革命以前よりも世界の平均気温が1・5度上がる可能性が高いと報告した。これを防ぐため、温室効果ガスの排出量を50年頃に実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の機運が世界で高まった。

 日本でも10月、菅義偉首相が実現を目指すと宣言。政府は、洋上風力発電を再生エネルギーの主力電源化の鍵としており、北九州市でも計画が進められている。
 今後の環境・エネルギー問題のキーワードは「脱炭素化」。カーボンニュートラルはこれまでの施策の積み上げでは達成できず、(産業や運輸など他分野を含めた)全体的な経済政策や温暖化対策を加速させる必要がある。先進的な北九州市から新たな動きが出てくることを期待している。 (笠原和香子)

2020年(令和2年)12月24日

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