福岡552回 「人は不合理な判断多い」/コラムニスト大江氏が講演
西日本政経懇話会の福岡例会が15日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、経済コラムニストの大江英樹氏が「自分だけは損したくない人の投資心理学」と題して講演した=写真。
大江氏は、金利の低い定期預金を崩さずにより金利の高い自動車ローンを組むことなどを例に挙げ、「人間は利益を最優先して行動していると思っていても、実は不合理な判断を下していることが多い」と説明。また、「20人に1人が失敗」と「95%の人は成功」は同じ意味でもとらえ方がまったく異なるなど、人は見かけにだまされやすいと話した。
お金との付き合い方では「時々の衝動買いや無駄遣いよりもむしろ、投資や貯蓄、保険などの金融商品にこそ注意すべきだ」と指摘。「長い間かけて損失が大きくなっている場合がある。こたつで寝ていて低温やけどしてしまうようなもの」と注意を呼び掛けた。 (下村ゆかり)
2019年04月18日