西日本政経懇話会

北九州517回 中高年の健康管理を指南/植田さん講演

6765cedb6c0ee08d3f46deb4d0b7d1fad6ccdd94.jpg 西日本政経懇話会の2月例会が16日、小倉北区のホテルであり、医学ジャーナリスト植田美津恵さんが「中高年の健康管理~予防から治療まで」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 国民の多くが恐れるがんや脳卒中は少しの注意で予防できる。胃がんの主原因とされるピロリ菌は除去可能で、脳卒中は「顔の左右のバランスが取れない」「言葉が出にくい」などの兆候で早期発見できる。

 現代人はよくかまないで食事をする。かまないと唾液が分泌されないので、発がん性物質や、病気を引き起こす菌を殺せない。よくかむのは最も簡単な病気予防法だ。

 私は2008年に乳がんを発症し翌年に左乳房を全摘。実は再建手術時に、以前より大きな胸にした。すべての人に勧めるわけではないが、病気の暗さを克服できる意味では悪いことではない。病気になったら、よく笑ったり、楽しい予定を立てたりして、気分を前向きにすることが大切だ。

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