福岡518回 北朝鮮情勢は/関西学院大の平岩氏が講演
西日本政経懇話会の福岡例会が6日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、関西学院大国際学部の平岩俊司教授が「北朝鮮情勢を巡る北東アジアの安全保障環境と日本」と題して講演した。
平岩氏は、北朝鮮が1月に4回目の核実験、2月に事実上の長距離弾道ミサイル発射したことについて「米国や韓国との協議の破綻が背景にあり、北朝鮮にとっては、まだ合理的な行動だ」と、過度に不安視する必要はないとの認識を示した。
また、北朝鮮の国内総生産(GDP)は4年連続で伸びており、経済状況は地方でも改善していると指摘。5月に36年ぶりに朝鮮労働党大会が開かれる予定で、「大会が終われば、これまでの挑発行為から対話姿勢に転じる可能性がある」と話した。