久留米499回 「メディアが動く社会を」立教大の逢坂氏講演
西日本政経懇話会の5月例会が28日、久留米市であり、立教大兼任講師の逢坂巌氏が「安倍政権とメディア~戦後70年目のジャーナリズムと政権」の演題で講演した。要旨は次の通り。
安倍晋三政権とメディアの関係について、政権に対する批判が弱く、ジャーナリズムが機能していないという指摘がある。
私は、第1次政権でメディアに傷つけられた安倍さんが、プライドを回復するためにメディアをコントロールしようとしているからだと思う。メディア対策を相当学習し、時に攻撃するなどして、メディアは今、分断した状態にある。
「政治が安定しているからいいじゃないか」という議論もあるが、ジャーナリストには有権者に(社会)環境の現状を伝え、有権者に代わる権力監視の役割が求められる。日本を良くしたいと思うなら、ジャーナリズムがまともに動く社会を目指さないといけない。 (田中伸幸)
=2015/5/29西日本新聞=