西日本政経懇話会

北九州第579回 「着地点決めず手を動かす」 政経懇話会 イグ・ノーベル受賞の栗原さん

 西日本政経懇話会12月例会が8日、小倉北区のホテルであり、

ユニークな科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の受賞者

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で、津田塾大学芸学部情報科学科教授の栗原一氏が「『斜め上』のものづくりとイグ・ノーベル賞」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 自分の研究を振り返ると、物議を醸すことが多い。イグ・ノーベル賞を受けたのは話し続ける人を邪魔する研究。話者の声をマイクで拾い、指向性スピーカーで本人に音を送り返すとうまくしゃべれなくなる装置「スピーチ・ジャマー」を開発した。「痛快だ」と評価された一方、「言論の自由が終わった」などの指摘が出た。

 斜め上の発想に大切なことは三つ。一つは既に発表されているSFアニメなどの世界を追いかけず、違うことをすることだ。着地点をあらかじめ決めず、自分の状況や能力、アイデアの種から出発して手を動かし、そこから見えてくることを限りなく広く想像することが二つ目。最後は、研究を世の中に送り出す着地技術だが、アイデアや技術を生かすため、無難な応用先から悪用方法まで幅広く考え、カネなどの制約を踏まえて最適な着地点を選ぶことが重要だ。 (鶴加寿子)

2022年(令和4年)12月09日(金)

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