西日本政経懇話会

北九州543回 「皇室の今後 議論必要」/共同通信・山田さん講演

 山田昌邦.jpg西日本政経懇話会5月例会が23日、小倉北区のホテルであり、共同通信社編集局企画委員皇室取材チーム長の山田昌邦さんが「天皇代替わりと今後の課題」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 皇位継承後の儀式は、これからおよそ1年かけて続く。昨年あった誕生日記者会見の秋篠宮さまの発言が、ポイントを突いている。政教分離原則と費用の話だ。一方、政府は前例踏襲に終始し、象徴天皇にふさわしい儀式の在り方は検討されたとは言い難い。

 将来の大きな課題は皇族の減少だ。現在の皇室は天皇陛下を含め18人。60歳以上も7人で、未婚の女性皇族6人は結婚すれば民間人になる。30年後は、悠仁さまだけの皇室となりかねない。女性宮家創設など、象徴天皇の在り方も含め国民全体の議論が必要な時期に来ている。 (内田完爾)

2019年05月24日

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