西日本政経懇話会

福岡第586回 円安ドル高 年内にもピークアウト/第一生命経済研究所・永浜首席エコノミスト

西日本政経懇話会の9月例会が13日、福岡市内であり、第一生命経済研究所の

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永浜利広首席エコノミストが「コロナ禍の経済への影響と今後の経済展望」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。


 世界経済の減速懸念は、新型コロナウイルス禍というよりもロシアのウクライナ侵攻による影響が大きい。エネルギー価格などの高騰につながったからだ。 ただ、足元で原油や穀物の先物価格は下降傾向にある。私は今後、インフレ率は落ち着き、円安ドル高は年内にピークアウトする可能性が高いとみている。
 一つの懸念は、米国がインフレを抑えられず、利上げによって景気を腰折れさせてしまうことだ。景気後退局面に入るかどうかの瀬戸際だと言えるだろう。日本経済にも大きな影響が及ぶため、注視していく必要がある。 (吉田修平)

2022年(令和4年)09月14日

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