西日本政経懇話会

久留米517回 「欧米情勢に注視必要」/第一生命経済研究所永浜氏が講演

1a4661ad5e29b41bcd017a7c6d6709249fb15222.jpg 西日本政経懇話会1月例会が31日、久留米市であり、第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミストの永浜利広氏が「2017年の経済展望」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 日本経済の基礎的状況は昨年より良い。4月の消費増税が2年半先送りされ、昨秋ごろから、久しぶりに海外経済が良くなってきたことも好材料。景気は循環的に動くので、一度上がると急には下がらない。

 主要国では、中国経済が一番回復しており、今秋までは恐らく大丈夫。5年に一度の共産党大会を控えて、当局がどんな手を使っても経済成長を支える。秋以降はトランプ新政権の経済対策の効果が出る。

 今年最大のリスク要因はフランス大統領選挙。(極右の)国民戦線のルペン党首が決選投票に残る可能性があり、市場はかなり警戒する。例年以上に欧米情勢を注視する必要がある。 (片岡寛)

これまでの記事一覧