西日本政経懇話会

久留米第556回 「暴力団壊滅は不可能ではない」/県暴力追放運動推進センターの藪さん講演

西日本政経懇話会11月例会が24日、久留米市であり、県暴力追放運動推進センター専務

藪正孝.jpg

理事で元県警警察官の藪正孝さんが「暴力団、その現状と課題」のテーマで講演した=写真。

要旨は次の通り。
 過去に道仁会や工藤会、山口組などが起こした事件で、市民は甚大な被害や負担を被った。暴力団側は「必要悪だ」と主張する。だが殺人事件は組員の減少とともに発生も減っている。近年は覚醒剤や大麻など違法薬物取引が暴力団の資金源になっていることは事実。いい暴力団などいない。
 県警は暴力団対策で、薬物使用者の検挙など一定の成果を挙げている。暴力団を必要以上に恐れないでほしい。彼らは脅しのプロで、警察や市民を必要以上に敵に回すのは得策でないと知っている。何かの拍子に暴力団とトラブルになるかもしれない。その際は、警察や暴力追放運動推進センターを活用してほしい。
 暴力団の壊滅は道半ば。しかし暴力団の実態を周知すれば、壊滅は不可能ではない。

2020年(令和2年)11月25日

これまでの記事一覧