西日本政経懇話会

筑豊第581回 地域で連携、インバウンド受け入れ/政経懇話会/アドバイザーの牧香代子氏

 筑豊 牧香代子.jpg西日本新聞政経懇話会12月例会が22日、飯塚市であり、大阪を拠点にインバウンド(訪日外国人客)誘致を支援するアドバイザーの香代子氏が「にぎわう仕掛けの作り方」と題して講演した。要旨は次の通り。
 新型コロナウイルス流行前の2018年、訪日客は3千万人を超え、国・地域別では中国、韓国、台湾の順に多かった。
 私は大阪・難波で「ウラなんば」と呼ばれる地域の活性化に携わってきた。ここは生鮮食品を扱う黒門市場など個性豊かな商店街が徒歩5分圏内に複数あり、アジアの食べ歩き文化に合わせ軒先で食べ物を販売し、訪日客に人気が出た。
 ガイドマップ作りに工夫した私は外国人にも分かりやすいよう絵文字の「ピクトグラム」を使い、飲食店仲間と協力し店主の顔写真も載せた。掲載店は年々増え、企業などにも連携先を広げ、ビアガーデンや外国人向けツアーも催した。
 地域でコラボ(協力)ができたのはインバウンドという「接着剤」があったから。慣れない外国人の受け入れで、仲間になれた。コロナ収束後、日本に来たいという外国人は多い。韓国に近い福岡はチャンスにあふれている。
 (坂井彰太)

2022年(令和4年)12月23日(金)

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