西日本政経懇話会

福岡526回 天皇家の使命感、意識し法整備を/皇室ジャーナリストの山下晋司さんが講演

06617a86c7e57865934c7dd36930b45850e5c0e2.jpg 西日本政経懇話会の福岡例会が17日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、皇室ジャーナリストの山下晋司さんが「天皇陛下のお気持ち~生前退位が及ぼす影響」と題して講演した=写真。

 宮内庁に23年間勤めた山下さんは、天皇陛下に仕える内舎人(うどねり)らの話から、天皇の普段のお姿を紹介。公務では実はデスクワークが多く、式典などで話す言葉について、自分で考えてワープロで書いているといい「心をこめて、ずっと仕事をしておられる姿に頭が下がる」と話した。

 昨年示された生前退位については、6年半前から検討されていたことを明かし「高齢で、象徴としての公務ができなくなるなら、次に譲って国民のために働くのがいいと考えられた」と説明した。

 退位を巡る法整備については「天皇制を維持していくために、天皇家の使命感を意識して決めていくバランスが重要だ」と述べた。

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