久留米531回 「西郷どんの土台は源氏物語」/志学館大教授、原口氏が講演/西日本政経懇話会/久留米市
西日本政経懇話会4月例会が19日、久留米市であり、志学館大人間関係学部教授の原口泉氏が「明治維新と西郷どん」と題して講演した。原口氏は大河ドラマ「西郷どん」の時代考証を担当。要旨は次の通り。
西郷どんは島津斉彬に対する西郷の一筋の愛が柱。源氏物語がベースになっている。西郷は光源氏。光源氏は理想の女性を求めて女性遍歴が始まり、生まれた子を引き取る。西郷の2人目の妻、愛加那との子を引き取ることと重ねている。
今、32回目の台本を作っている。まだ薩長同盟にいってない。脚本の中園ミホ先生は家族や友人関係を丁寧に描く。戊辰戦争あたりは簡単にいくんじゃないか。西南戦争は手厚く描いてもらわないといけない。
ドラマは歴史ドキュメンタリーではない。中園先生が何を伝えたいのか。そこを読み取れば、人間の苦悩と成長の過程というドラマが光り輝くようになる。
2018年4月20日