西日本政経懇話会

久留米第566回  映画監督の安武さんが講演/ 「『ありがとう』飛び交う食卓を」

西日本政経懇話会10月例会が25日、久留米市であり、映画監督の安武信吾さん(58)が講演した。安武さんは、がんで早世した母との約束を守り、毎朝みそ汁を作る娘との日々をつづった

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「はなちゃんのみそ汁」の原作者。今年、子どもが台所に立つ取り組み「弁当の日」をテーマに映画を製作した。要旨は次の通り。

 食生活の調査によると、大学生は朝食をとらず、昼や夜の食事は炭水化物が中心になっている。だがそれは本人の問題ではなく、大人の責任だ。
 月一度、自分で献立を決めて作る「弁当の日」によって、(世話をしてくれる大人への)感謝の思いが生まれ、嫌いなものも残さず食べる子や、家庭内での親子のやりとりが増えている。若者の自死が増えているが、「弁当の日」は社会を変える手段の一つになると思う。しっかりとほめ、「ありがとう」が飛び交う食卓が、子どもの自己肯定感を高める。 (大矢和世)

2021年(令和3年)10月26

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