福岡531回地方創生題材に講演 「主体性持ち提案を」/元鳥取県知事 片山氏
西日本政経懇話会の6月例会が9日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、元鳥取県知事で早稲田大大学院教授の片山善博氏が「九州から地方創生を考える」と題して講演した=写真。
人口減少を生活習慣病に例えて「薬や治療で、すぐに良くなるものではない」と指摘。安倍政権の地方創生について「プレミアム付き商品券」を一例に「地方の人口流出に歯止めがかからず、モデルチェンジが必要だ」と訴えた。
その根拠として、各地方にはそれぞれの多様性があることを挙げ「地方は一方的な政策を全て受け入れるのではなく、主体性を持って良否を見極めた上で、自らも提案すべきだ」と述べた。特に福岡県については「九州だけでなく中国、四国地方も含めた西日本の広域地域振興を考えてほしい」と呼び掛けた。
2017年06月10日