西日本政経懇話会

久留米第547回「消費者巻き込み議論を」/宮木氏が自動運転など講演

 西日本政経懇話会9月例会が3日、久留米市であり、第一宮木 久留米.jpg生命経済研究所主席研究員の宮木由貴子氏が「人生100年時代とモビリティを考える」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 人生100年時代には「健康」「お金」に「つながり」を合わせた三つの人生資産が必要。つながりがあれば、健康やお金の不足を補完し、生活の質や満足感が高まる。つながりにはモビリティ(移動手段)が大きく関わる。

 全国で自動運転の実証実験が行われ、法改正やルール整備は進んできたが、問題は消費者の意識が伴っていないこと。自動運転を使う理由やメリットを消費者がしっかり納得して初めて、社会で受け入れられる。

 また、自動運転の導入には、技術的な限界への理解やハッキングされた場合の対応、車道を走る自転車との共存など、解決すべき課題は多い。消費者を巻き込んだ議論が必要だ。 (片岡寛)

2019年09月04日

これまでの記事一覧