西日本政経懇話会

久留米509回 北朝鮮、党大会に注目を/平岩教授が講演

6095496bd908ea0a750e22db7b3d6f7863293f3a.jpg 西日本政経懇話会の久留米例会が5日、久留米市であり、関西学院大国際学部の平岩俊司教授が「北朝鮮情勢を巡る北東アジアの安全保障環境と日本」を講演した。要旨は次の通り。

 今年1月6日、北朝鮮が突如として4度目の核実験を行った。米国や韓国との協議の破綻、従軍慰安婦問題での合意を受けた日韓関係の改善などが背景にあるのだろう。

 注目すべきは5月に36年ぶりに開かれる朝鮮労働党大会だ。4年にわたる金正恩(キムジョンウン)第1書記の独裁体制の総括でもあり、一連の挑発行為は「帝国主義との闘争」を演出する狙いもあるのではないか。

 金正恩体制について、恐怖政治が行われているという情報がある。だが韓国からの情報には意図的なものもある。韓国側も北朝鮮の経済成長を認めており、体制は一部の情報ほど不安定ではないのかもしれない。

 党大会後には挑発行為も収まり、日朝関係に再び対話の雰囲気が出てくる可能性もある。

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