西日本政経懇話会

久留米第599回 石破政権の行方語る 西日本政経懇話会 共同通信の内田編集委員

久留米 内田恭司.jpg 西日本政経懇話会の10月例会が15日、久留米市であり、共同通信社編集委員兼論説委員の内田恭司氏が「石破政権の行方と日本の難題」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
 15日公示の衆院選は、与党が過半数をとれるかが最大の焦点だ。石破茂氏が自民党総裁となって内閣支持率も回復し、「表紙替え」の効果はあった。一方で、野党の候補者が乱立し、与野党で一騎打ちとなった選挙区はわずか。ただ、石破氏の失言などで自民党への逆風が一気に強まることもあるかもしれない。
 与党で過半数を維持しても、ぎりぎりであれば政局になる。自民党の非主流派が首相指名選挙で造反する可能性もある。過半数割れとなれば石破氏の退陣は必至だ。自公も立憲民主も他党に連立政権を呼びかけることになるだろう。
 与党の過半数維持で石破氏が首相続投となれば、最大の政策課題が政治改革になる。抵抗勢力を押し切れるか。政策活動費廃止など上乗せの改革ができるか。通常国会でやりきれるかが政権の命運を分ける。支持率が下がれば石破氏では来年夏の東京都議選と参院選を戦えないとなる。逆に参院選を乗り切れば、国政選挙がない「黄金の3年」を迎え、政権基盤も固まり、やりたい政策ができる。まずは衆院選、しっかり流れを注視したい。(入江剛史)

2024年(令和6年)10月17日(木)

これまでの記事一覧