西日本政経懇話会の９月福岡例会が１６日、福岡市であった。宇宙航空研究開発機構

（ＪＡＸＡ）新事業促進部事業開発グループ長の上村俊作氏（４４）＝鹿児島市出身＝が「共創しよう。宇宙は、世界を変えられる」をテーマに講演し＝写真、約１００人が聴講した。

　上村氏は、大富豪によるロケット打ち上げなど民間の宇宙ビジネス参入が進み、世界の市場規模は現在の約４０兆円から２０４０年代には１００兆円を超えるとの予測を紹介。衛星データを自動車や航空、農業などに活用しようと異業種企業の参入も相次いでいるとした。
　「宇宙は究極の遠隔地。宇宙で課題を解決すると地上の（衣食住などの）問題も解決できるだろう」と指摘。「リモート化やデジタル化などウィズコロナ時代こそ貢献できる」と強調した。
　ＪＡＸＡは年明けにも１３年ぶりに宇宙飛行士募集を開始する方針で、「女性や障害者も含めて広く募集していきたい」とした。　（古川剛光）

2021年(令和3年)09月17日