西日本政経懇話会

筑豊第590回 トランプ氏やや不利」/米大統領選/ジャーナリストの津山さん

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 西日本政経懇話会10月例会が20日、飯塚市内であった。米ニューヨーク在住のジャーナリスト津山恵子氏が「2024年米大統領選挙 トランプ氏起訴でどうなる」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
 米大統領選を過去に4回取材した。次は来年11月5日に投開票される。共和党の候補指名争いではフロリダ州知事のデサンティス氏らも注目されるが、世論調査ではトランプ氏の支持率が他を引き離して高い。現地の政界やメディア、企業は予備選後の本選挙は「トランプ前大統領対バイデン大統領」という前提で準備している。
 本選挙ではトランプ氏がやや不利ではないかと思っている。20年の大統領選の結果を不正に覆そうとした罪などで4回起訴され、選挙戦中にその裁判でかなりの日程を割かなくてはならなくなるからだ。
 裁判で出てきた新たな事実をメディアが報じるため、共和党の支持者や浮動票が離れていく可能性もある。頻繁に開く集会や裁判費用で選挙資金の台所事情も厳しいと思う。
 米大統領選では有権者の議論が盛んだ。候補者は自分の名前を連呼するのではなく、集会で何千人もの有権者と向き合う。民主主義というものはこうやって成長していくのだ、と現地に住んでいると強く感じる。 (坂井彰太)

2023年(令和5年)10月21日(土)

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