西日本政経懇話会

久留米第597回 「石丸現象侮れない」/城本氏講演/西日本政懇7月例会

久留米 城本.jpg 西日本政経懇話会の7月例会が18日、久留米市であり、元NHK福岡放送局長で政治ジャーナリストの城本氏が「岐路に立つ自民党政治 ポスト岸田と自公政権の行方」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
 政治と金の問題で岸田文雄総理自身は責任を取らず、内閣支持率は低迷。選挙も負け続きで「岸田じゃ選挙を戦えない」との雰囲気が自民党内に広がっている。
 直近の東京都知事選では石丸伸二氏が2位得票の衝撃を与えた。10~30代の無党派層で圧倒的な支持率だった。彼は政策を訴えず「皆さんと一緒に政治を変える」と言い、伝わった。若い人に政治に参加したいと思わせた、そのことは侮ってはいけない。また自民党支持者でも、「今の自民党的な人たちではだめ」と思う人が増えている。
 政治日程では、来年7月に参院選があり「衆院選とダブル選も」との見方があるが、実は都議選も同月でトリプル選は公明党が難色を示す。私としては新総裁の下、秋の臨時国会で解散総選挙もあり得るとみる。本命は石破茂氏だが女性総理の誕生も考えられる。
 14年ぶりに政権交代した英国や、与党が大敗したフランスなど議席は一気にひっくり返る。もし自民党が追い込まれた場合、他党党首の首相指名を言い出す可能性もある。ただそうすれば政治不信は一層極まるだろう。 (大矢和世)

2024年(令和6年)07月19日(金)

これまでの記事一覧