西日本政経懇話会１月例会が２１日、福岡市であり、フリーアナウンサー宮本隆治さんが「明瞭発声が誤嚥（ごえん）を防ぐ―舌力長寿法」をテーマに講演した＝写真。宮本さんは北九州市出身。

慶応大卒業後、ＮＨＫに入局し、紅白歌合戦やのど自慢などの司会を務めた。要旨は次の通り。

　北九州市・門司に暮らす父親（９６）が体調を崩して入院した。２週間後に退院した父は滑舌が悪く、言葉が聞き取れないほどだった。しゃべる力を取り戻そうと、舌や唇、喉の筋肉を動かす発声トレーニングを開始すると、１カ月後には効果があった。
　厚生労働省の推計によると、誤嚥性肺炎による死者が２０１８年の４万人超から、３０年に１２万９千人に増える。加齢に伴い舌や喉の筋力が落ちると、誤嚥のリスクが高まる。女性よりも会話が少ない男性は特に注意して、日頃からトレーニングをしてほしい。
　（平峰麻由）

2022年(令和4年)01月22日