久留米498回 天然ウナギ減少で 国交省OBが講演
西日本政経懇話会の4月例会が27日、久留米市であり、国土交通省OBで、筑後川水源地域対策基金の田中慎一郎常務理事が「ウナギと筑後川」の演題で講演した。要旨は次の通り。
筑後川などでも天然ウナギがなかなか取れなくなった。ウナギがすみやすい川の復活には、護岸が隠れるくらいに木を生やしたり、中州があるようにしたり、生物の多様性を持たせるような整備が必要だろう。
減少の原因として乱獲や海流の変化などが指摘されるが、本当にそれだけかどうかは意外と研究がなされていない。われわれ国交省OBも、ウナギをすみにくくした深い反省を踏まえ、対策を目指したい。 (田中伸幸)
=2015/4/28 西日本新聞=