福岡第602回 「謝罪」を避ける/鍵はリスク管理/西日本政懇、竹中氏講演
西日本政経懇話会2月例会が28日、福岡市であり、元よしもとクリエイティブ・エージェンシー専務取締役で作家の竹中功氏が「よい謝罪~その前に重要なリスクマネジメントを学ぶ~」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
相手が何に怒っているのかが分析できないままでは謝罪は通用しない。まず事実を把握し、整理することが必要。「悪意はない」とか「理由がある」といった言い訳は怒りを増幅させる。
賠償よりも先に必要なのは精神的、感情的な解決。相手が「イカリ」を「リカイ」に変換してくれたときに、謝罪は成功したと言える。なぜこうなったのか、次はどんな努力をするのか。理解をゴールにすると、マイナスはゼロに近づく。
謝罪をしないためには、企業に潜むリスクをまず知ることが大切。そのリスクが実際に起きたことを想定して、備えてほしい。 (福間慎一)
2024年(令和6年)02月29日(木)