西日本政経懇話会

筑豊513回 今後の政権運営、四つのシナリオ/神志名氏が講演

mFMBGOOIQ.jpg 西日本政経懇話会7月例会が14日、飯塚市片島のパドドゥ・ル・コトブキであり、元NHK解説委員長で政治ジャーナリストの神志名泰裕氏が「参院選後の政局展望」と題して講演した。要旨は次の通り。

 先日の参院選で自民は勝ったが圧勝ではない。自民単独で過半数に達せず、1人区では21勝11敗で29勝だった3年前より後退した。

 当面の政治はどう動くのか。自民が分裂し野党統一候補がいる東京都知事選は激しい選挙になる。8月には内閣改造、自民党役員人事があり、安倍晋三首相が麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官、岸田文雄外相をどう処遇するかが一番のポイントだ。岸田氏と稲田朋美政調会長の入れ替えがあるかもしれない。

 安倍首相の党総裁任期はあと2年。政権戦略には複数の道筋がある。(1)総裁任期を延長し憲法改正に道筋をつける(2)世代交代しポスト安倍のニューリーダーで解散総選挙(3)安倍首相が後継者を指名し院政を敷く(4)野党が2回の衆院選を経て政権交代する-の四つだ。

 次期衆院選の時期は、今年の年末から来年初め▽来年秋から2018年初め▽18年度当初予算成立後-の三つが考えられる。

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