西日本政経懇話会の７月例会が２８日、福岡市内であり、テレビ朝日のエグゼクティブプロデューサーを務める内山聖子氏が「テレビドラマを創る『ドクターＸ』」と題して講演した＝写真。要旨は次の通り。
　入局後は、主にドラマの現場を歩んできた。失敗した経験もあったが、「ガラスの仮面」や松本清張原作の「黒革の手帖」の制作を経て、ヒットの要因は強い原作、そして社会の背景にある弱さやコンプレックスを背負った主人公だと感じた。こうした経験が大ヒットした「ドクターＸ」シリーズにもつながっている。
　デジタル化が進み、テレビ業界は激動の時代を迎えている。ただ物語の持つ力は変わらない。コンテンツの質が高い一方で、海外展開をあまりやってこなかった。今後は世界に向けて日本のコンテンツを発信していきたい。　（黒田加那）

2023年(令和5年)07月29日(土)