西日本政経懇話会

福岡第578回 来年の政治と岸田政権の行方/ 本田氏が講演/ 参院選が最大の試練に

西日本政経懇話会12月例会が17日、福岡市であり、政治行政アナリストの本田雅

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氏が「来年の政治と岸田政権の行方」と題して講演した=写真。本田氏は慶応大大学院修了。衆院議員秘書などを経て、現在は金城大客員教授。講演要旨は次の通り。
 岸田文雄首相は衆院選で絶対安定多数を維持したが、政権基盤は脆弱(ぜいじゃく)で不安要素がある。林芳正氏の外相起用など、自我を出すのが早かった。安倍晋三元首相は愉快に思っておらず、リスクをはらんだ人事だ。新型コロナのワクチン3回目接種の前倒しや子どもへの10万円給付で対応がブレている。
 岸田首相は年末年始に支持率が50%台を保てるかどうかが来年のバロメーターになる。1月から長丁場の通常国会では閣僚の資質が厳しく問われる。中国との外交では北京五輪の外交ボイコットが踏み絵となる。来夏の参院選は最大の試練で、負ければ短命政権もあり得る。 (金子晋輔)

2021年(令和3年)12月18日

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