西日本政経懇話会

筑豊535回 「他人の言葉」知る大切さ/コラムニスト深澤氏

「他人の言葉」の 大切さを知って 135114687f9ef816632716eef5fa889437bbee9d.jpg

西日本政懇で深澤氏

 西日本政経懇話会7月例会が5日、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキで開かれ、「草食男子」を命名したコラムニストの深澤真紀氏=写真=が「イマドキ若者論・イマドキ日本論」と題して講演した。講演要旨は次の通り。

 (座親伸吾)

 日本ではセクハラの問題を「女性問題」と表現するが、女性に非常に迷惑な話。男性の被害者もいる。「人権の問題」だ。部下の女性への「髪切ったね」の言葉がセクハラか否か分からなければ、相手を女性社長や社長の妻に置き換えてほしい。自分より上の立場の人に言えなければ、それはセクハラだ。

 若者の育て方として、「自分の頭で考え、自分の言葉で話せ」と言いがちだ。他人の頭と言葉をたくさん知って、そこから選ぼうと伝えてほしい。政治や宗教などのいろんな考え方や生き方を知ることは、他者の尊重や自分の尊厳につながる。ゼロから考えても、単純な考えしか生まれない。

 (年長者は)自分をうまく使ってもらうことを考えてほしい。過去の成功体験を語るより、技術や失敗を伝える。失敗しても自分がやっていけていることを若者に教えてほしい。

2018年7月6日

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