西日本政経懇話会

北九州第603回 人への投資で企業も成長/人材コンサル代表、高見氏が講演

北九州 高見真智子.jpg 西日本政経懇話会2月例会が20日、小倉北区のJR九州ステーションホテル小倉であり、人事コンサルティング会社サイズラーニング(福岡市)代表取締役の高見真智子氏が「人と経営~2つの潮流 人的資本経営とビジネスと人権~」と題して講演した。要旨は次の通り。
 「人的資本経営」とは、人こそが組織における価値の源泉であると位置付け、戦略的な投資により人材の価値を高め、さらに働く人の心身の健康や幸福度を最大化させ、事業の成長、組織の価値向上を実現することだ。社会の変化が激しいだけに、多様な人材を生かし、強いチームをつくることが重要。プロスポーツチームの監督やコーチのように、管理職が一人一人の持ち味を引き出していくマネジメントが求められる。働く人も組織に何が提供できるのかを考えながら成長していくことが、今までよりも必要となる。
 若者は先行きが見通せない不安感を持っており、どんな経験ができ、成長できるかに価値を置いている。若者が地元に残らないのは、都会が華やかだからではない。やりがいがあり、成長できる職場づくりが地方創生のキーワードになる。個別企業だけでなく、地域全体で取り組むことが人口減少などの課題解決にもつながると考える。 (田中良治)

2025年(令和7年)02月21日(金)

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