西日本政経懇話会

筑豊538回 東京大大学院法学政治学科研究科教授/久保氏講演「米大統領 弾劾あるか」

 西日本政経懇話会11月例会が22日、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキであり、東京大大学院法学政治学科研究科教授の久保文86d908daf72125528cf88cb44d5de7593154a935.jpg明氏が「米中間選挙後のトランプ政権と日米関係の行方」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。 (中川次郎)

 6日に投開票された米中間選挙は、与党共和党が上院多数派を維持したが、野党民主党が下院で多数派を奪還した。ただ、米国ではオバマ政権がそうだったように、中間選挙で与党が下院で敗北することは珍しいことではない。

 米国は議会の権限が大きいので、国内政治で大きな変化が予想される。予算、インフラ投資など政策に影響が出るはずだ。スキャンダルの追及も予想される。トランプ氏の行動次第では、下院で弾劾決議の動きが出るかもしれない。

 日米関係に関しては、北朝鮮の脅威や、中国から尖閣諸島を長期的に守るためには、安全保障面で米国の支援が必要となる。通商に関して「米国からの理不尽な要求は突っぱねれば良い」という人がいるが、安全保障を含めて考えると、柔軟に考えないといけないだろう。

2018年11月23日

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