西日本政経懇話会

久留米第592回 日本ファン増が活路に/坂本前中国総局長が講演

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 西日本政経懇話会2月例会が20日、久留米市であり、西日本新聞前中国総局長(現社会部次長)の坂本信博記者が「巨竜に迫った3年間 前北京特派員が語る中国最新事情」と題して講演した。要旨は次の通り。
 中国の進歩の速さと多様性はすさまじく、無人運転タクシーやリニア方式の地下鉄などテクノロジーは日本より進んでいる。また日本ファンも多く、アニメやゲーム、安全性などによいイメージを持たれている。
 一方でゼロコロナ政策以後、経済が冷え込み、内向き志向が加速している。習近平1強体制で改革開放と国内統制強化、相反する両方をやろうとちぐはぐになっている現状がある。
 私は新疆ウイグル自治区での不妊手術強制などを取材し、「中国の核心的利益に触れたから」当局のブラックリストに名前が載ったと言われた。だが「中国人は」と束ねた物言いをせず、地方の現場を歩いて「読者の特派員」のつもりで記事を書いてきた。
 中国全ての省を訪ねて取材し、当局には7回拘束された。でも中国は大好き。中国に日本ファンを増やすことは、日本の国益、いかに活路を見いだすかにもつながる。したたかに付き合うため、今後も中国を見続けたい。 (大矢和世)

2024年(令和6年)02月21日(水)

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