西日本政経懇話会

久留米513回 安倍政権年末に大勝負/飯尾教授が講演

mURKKPAP1.jpg 西日本政経懇話会の9月例会が29日、久留米市であり、政策研究大学院大学の飯尾潤教授が「安倍政権の行方」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 7月の参院選を含め、安倍政権は4回続けて国政選挙を大勝した。戦後の歴史を見てもまれなこと。政権側の方が野党より参院選にかける思いが強かった。

 安倍政権の成功のほとんどは、政権運営のうまさにある。過去の失敗に学び、内閣の骨格は維持しながら対立候補になりそうな人は全て取り込む。麻生太郎副総理、菅義偉官房長官に二階俊博幹事長を加え、緊張感ある3人を首相が要としてつなぎ、安定している。

 政権運営も選挙も経済対策も全力投球。弱みは、何かあったときのゆとりがないこと。いったん崩れだすと早いだろう。今年の暮れには、ロシア外交が大勝負を迎える。首相は歴史に名を残そうとしているが、危険もある。成功しても失敗しても決定的な年になる。 (片岡寛)

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