西日本政経懇話会

北九州494回 安倍政権の成否 野党再編に注目/政治解説者篠原氏講演

shinoharakita.jpg 西日本政経懇話会の1月例会が21日、小倉北区のステーションホテル小倉であった。政治解説者の篠原文也氏(67)が「2015年安倍政権の課題と展望」と題して講演した。要旨は次の通り。

 昨年12月の衆院選を振り返ってみると、有権者は「大義がない」としらけムードで、「熱狂無き圧勝」だった。アベノミクスの恩恵を感じる企業や家庭は少なく、「何となく」自民に投票した有権者が多かったのではないか。

 安倍政権が狙うのは、安定した長期政権で、憲法改正を推し進めることだ。安倍首相は来年、衆参のダブル選挙を目指すだろう。そのためにも、課題となっている集団的自衛権の具体的な要件づくり、社会保障の充実、農業改革などについてクリアする必要がある。

 また、2020年の東京五輪を控え、アジアを中心とした訪日観光客の増加が期待されている。観光業の発展は、政治で冷え切っている中国、韓国との友好の原動力になるだけでなく、地域の魅力を生かす「地方創生」につながるだろう。

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